ウナギのつぶやき

ウナギのつぶやき

ウナギ・ 鰻・うなぎ

 

・7月28日は、土用(どよう)の丑(うし)の日です。
・土用とは、「季節の変わり目」のこと。
・昔の人は、季節の変わり目は、病気になることが多いので、体のために精が付くものを食べることが大切だと言ってきた。

 

・万葉集に「きみは痩(や)せているから、夏痩せに効くという「うなぎ」を捕(と)って食べたら・・」と友人に宛てた歌が残っているほど、日本には夏に「うなぎ」を食べる習慣があったようだ。

 

・スーパーでも、土用の丑の日に向けて、「うなぎ」の特売セールを始めている。
 国内産うなぎ 2,850円がお薦めらしい。中国産も半額の 1,480円でお薦めらしい。

 

・今の私は昔の人と違って、豊かな食生活をしているので、別に「うなぎ」を食べなくてもよいが、やはり「うなぎ」はうまい。

 

・しかし、専門店で食べると、5,000円はとんでしまう。
・特別なことでしか、いまは食べることができないし、ここしばらくは食べていない。

 

・よし、消費税込み 3,000円のうなぎを予約するかと申込用紙に記入したが 筆を止めた

 

 

いまや、うなぎの 98%は「養殖ウナギ」の時代です

・日本人が食べている「うなぎ」の、98%は「養殖のウナギ」です。
・天然うなぎは、市場にはありません。

 

・養殖ウナギは、今から100年以上前に浜名湖で、試行錯誤の結果「養殖ウナキ」の飼育に日本人が成功して確立した技術です。
・この養殖技術のおかげて、ウナギの生産量を大幅に増やすことができました。
・養殖ウナギは、その後日本各地に広がり「ウナギ」が、日常の食卓にのぼりました。

 

・養殖ウナギは、天然の「シラスウナギ」を沿岸で、捕獲(ほかく)して育てます。
・しかし、残念なことにシラスの稚魚(ちぎょ)の乱獲や日本河川の環境悪化などで「うなぎ」自身が減少し、その稚魚である「シラスウナギ」の捕獲量も 1980年代から激減します。

 

・この天然の「シラスウナギ」がいなければ、養殖業は出来ません。
・いまでは、わずかに獲れる「シラスウナギ」の価格は高く、それに少ない稚魚数で養殖するため、市場での「うなぎ」の価格はとても高いのです。

 

日本の「うなぎ 養殖問題」

・日本の「養殖うなぎ」の生産者は、養殖業を廃業して、その生産量も減少し続)けています。

 

【その理由は】
・日本人に昔から親しまれてきた うなぎは、2000年代からスーパーで、パック詰めの「うなぎ」として販売され日本は「うなぎ」の大量消費時代に入りました。
・しかし、海洋環境の変動やうなぎが生息している河川などの生息環境の悪化など、また稚魚(シラスウナギ)の乱獲などで稚魚(シラスウナギ)の数が激減してしまいました。2014年、国際自然保護連合(IUCN)が、ニホンウナギを「絶滅危惧種」に指定したほどです。

 

・それほど、稚魚(シラスウナギ)の数が減ったのです。
・その結果、シラスウナギの捕獲に制限が設けられ、稚魚の輸入にも規制が、かかりました。

 

・その後、日本のうなぎ養殖家は「養殖うなぎ」に必要な稚魚のシラスウナギが、日本では、ほとんど手に入らなくなり苦境に立たされます。
・日本近郊の沿岸で採れるわずかばかりの稚魚では、需要を満たすことは出来ません。

 

・養殖家は違法と知りながら、密漁稚魚や密輸品の稚魚を中国の香港から購入してやっと稚魚の数をそろえて養殖業を行っています。
・この密輸品の香港稚魚は、とても値段の高い「シラスウナギ」です。
・中国人は、「シラスウナギ」を白いダイヤとよんで大儲けをしています

国内産や密輸品のシラスウナギの値段が高く、さらに日本では、「飼料安全法」等の法律が厳しく、安全な「養殖うなぎ」の生産をしなければならないため、自然と「うなぎコスト」が高くなってしまい「うなぎ」の価格が高いのです。

・それでも、大手の「養殖うなぎ」生産者は続けることが出来たとしても、小規模の生産者は、うなぎ養殖をあきらめて廃業する人も増えてます。これが日本の「養殖うなぎ」生産者の現実です。

 

・うなぎの養殖技術は、大変難しく、うなぎの稚魚である「シラスウナギ」を沿岸で捕獲し、病気にならないように注意し、水温の管理や餌の配合にも工夫をしながら、常に水質維持にも注意をはらって、24時間体制で見回り監視(かんし)をしながら養殖しています。
繊細な日本人だから出来る「養殖技術」なのです。

 

その「養殖うなぎ」の養殖技術を蓄積してきた100年の日本で、いまその伝統が音を立てて崩れかけています。

 

外国産の養殖ウナギの登場

・このようなシラスウナギ不足の現状下、日本の商社は台湾で捕獲できる「シラスウナギ」に目を付けました。
・台湾に「養殖うなぎ」の技術を教えて「養殖ウナギ」の生産を台湾で始めます。
・その養殖技術は、中国にも伝わり、中国でも日本向けの「養殖ウナギ」の生産が始まりました。

 

・中国人も台湾人も「ウナギ」は、食べません。
・うなぎを食べるのは、日本人だけです。
・中国でも台湾でも「養殖ウナギ」の生産は、すべて日本人向けの「うなぎ養殖」です。

 

 

■・ 外国産の養殖うなぎ問題
・日本の誇るべき伝統であるウナギ食文化が、いまや外国産のウナギに依存しています。

 

・日本産の養殖うなぎは、長い飼育技術と国の「飼料安全法」等に守られた養殖された安全な 「うなぎ」で安全で安心して食べられるうなぎです。

 

・「養殖うなぎ」の飼育は、大変難しく水温管理や養殖餌や病気など髙い技術が要求されます。
・しかし、中国産の「養殖ウナギ」は、中国政府によって厳しく管理されているとは考えられません。なにせ中国人は食べないのですから。
・台湾産のウナギは、日本の会社で管理されて養殖しているので問題は無いと思います。
・反日的韓国産の「養殖ウナギ」は、とても恐ろしくて食べれません。

 

・なぜならば、養殖ウナギは、餌を食べて大きくなります。
・この餌が、何を食べさせて大きくしているのか。見た目では全くわからないのです。
・また、うなぎは繊細ですぐ病気にかかり死んでしまいます。その為、薬剤を養殖池に投入します。
・日本のように法律で管理されているなら良いのですが、外国ではどう管理されているのか全くわからないのです。

 

・10年も前になりますが、広西省の山奥の農村にも「養殖ウナギ」池がありました。
・教え子のお父さんが「ウナギ」を養殖しているというので見にいったことがあります。
・休)耕)した田んぼに、ビニールシートを敷き、河の水を引き込んで飼っていました。
・養殖は大変難しく、半分は死ぬと話していた。
・私は貴方たちは、このウナギを食べるのかと聞くと食べないと答えた。
・日本に送るビジネス用養殖だとはっきり言った。

 

・川の水は濁っており、病気になれば薬剤をまき、太らせるために何を食べさせているのかわからない。
・日本人が食べるのだから「金儲けができれば良い」という雰)囲気であった。

 

・一瞬、私はたじろいたが教訓として理解し、日本に戻ってからは、中国産の「ウナギ」は、けして食べないことにしていた。
・10年も前の話で、今は違うと思っている。

 

・日本の食品の輸入検査は厳しくなり、安全性の低いものは輸入されてないと思います。
・中国産「ウナギ」は、いまや市場の 80%近くを占めるほど日本人に食べられている。

 

・しかし、よく考えれば、自国民(中国人)が食べないものを難しい工程で養殖をして、日本に輸出する中国産ウナギは、日本人が丹精(たんせい)を込めて養殖して育てた「国産うなぎ」とは、どこか違うはずだ。

 

・中国産ウナギは、生産コストを抑えて効率よく工場的な手法で生産しているのだろう。
・ウナギが死なないために何をしているのか
・何を食べさせて短期間で太らせているのか
・中国共産党も、ウナギは中国人が食べないので、真剣に養殖管理をしていないだろう。

 

・正常なウナギに、悪質なウナギを混ぜて輸出することも中国人なら可能である。
・すべては、金儲けのビジネス用養殖である。
・その「養殖ウナギ」が、いま日本の食卓にのり、土用の丑の日には日本人に大量に食べられている。

 

・日本の伝統である「うなぎ食文化」が、いまや日本人の手をはなれ、他民族のウナギに依存している現実を、日本人はやはり理解していなければならないと考えている。

 

 

・絶滅危惧種に指定されている「うなぎ」、そのウナギがスーパーに大量に並べられて販売されている日本という国は、異常な国です。
・体に精が付き夏に食べることがいいと、高いお金を払い食べる。しかし本当に体のためになるのかどうかは、わかりません。
・消費税込み 3,000円のうなぎ予約申込記入で筆を止めたのは、養殖うなぎの問題を思い出したからです。

 

・日本産のうなぎを買っても、中国産のウナギを買っても、儲けるのは中国人である。
・日本の土用の丑の日は、中国人商人には笑いの止まらない良き日だろう。